(※初めにこれから紹介する内容は、経営のプロとしてではなく、経験者としての管理人独自の 見解であり、個人店の継続的な健康的な経営の視点から管理人独自の経営指数を紹介したものであり、 会計学や経営学をそのまま活用した数字ではないことをご了承ください。)
ラーメン店の事業開業計画を考える際には、何を目標にするかで、 大きく計画が変わってくると思います。 利益を優先するのか、生活を優先させるのか、目標は人それぞれの 考え方があると思います。ですので、これが正解というものはありません。 それぞれの考え方で事業計画を好きなように選ぶことが出来ます。
しかし、ご商売をされる上で最優先させなくてはならないのは、最低限の生活の 確保ということはどなたにでも当てはまる事柄です。 最低限の生活が出来ずに無理に無理を重ねたとしても長続きするとは思えません。 ここでは、最低限の生活(余裕ある)を最優先させるお店の運営を基本と考えて、 その上で商売としての利益が出て行くような開業計画を提案してみたいと思います。
私は経営のプロではありませんが、その代わりと言っては何ですが、実際お店を 運営してきた経験があります。ですのでここに記されていることは私なりの意見であり、 この情報がすべてではないということをご了承ください。
さて、最低限の生活といってまいりましたが、何をもって最低限の生活なのか? これも、人により違ってくると思いますので、基本として、森永卓郎先生の 「年収300万円が最低限の生活を維持する上で最低限の収入だろう」 という言葉をお借りして、年収300万円が最低のラインということで話を すすめて行きたいと思います。
ラーメン店の材料費は30%〜35%です。これを材料原価といいます。 そして、人件費は30%〜35%程度だと思ってください。 その他に電気、ガス、水道代が12%〜15%程度。 雑費が5%など・・・。
すべてが最低ラインと考えても、30+30+12+5=77%になりますね。 ここに融資を受けた際の借金の返済が加わります。私の場合には12万円程度の 支払いでしたので、77%(売り上げの)+12万円が月に出て行くお金ということになり、 仮に月100万円の売り上げがあったと考えると、89万円は消えてなくなります。(泣) 残りが11万円ですので、店主の給料は11万円となり年収は132万円! これでは300万円に程遠いですね、ですので、人を使うことなく人件費分を 自分自身で働いて人件費の30%の中から自分の給料を捻出しなくてはなりません。
ですので、30%の人件費を20%ほどに抑えて、20+30+12+5=67%とすれば、 残りの32%=32万円が残る計算になります。32万円ならば、32×12=384万円となり、 最低限の生活は確保出来ることになります。 このシュミレーションはあくまでも仮定であることは言うまでもありません。 商売というものは、前提となることがすべてにおいて仮定ですので、絶対ということは ありえません。ですから、統計や経験測が重要になるんですね。
ここまでは、ビジネス専門書などでも書かれていることですが、私の考える 簡単な経営指数というものはこのようなものです。
損益分岐点売上高はご存知でしょうか?損益分岐点売上高とは、 売り上げと経費の総額が同じ状態になった時の売上高です。 たとえば、お店は一人のお客さんも来なくても支払わなくてはならない お金が発生します。家賃であったり社員の給料であったり・・・(※この費用を固定費といいます) ですので最低でもその家賃や給料分の売り上げがない場合は 赤字経営ということになります。 その赤字か黒字かの境界線が「損益分岐点」となるわけです。
この損益分岐点売上高は、
固定費÷1−変動費÷売上高で求めることが出来ます。
ここの「変動費」とは、売り上げが上がることでかかる費用を指し、 「材料費」や「ガス代」などです。
ここで新たな言葉が出てきますそれは「限界利益」 限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた価値を指します。
例えば500円のラーメンを売ったとします。 ラーメンの材料費が150円でガス、水道などの費用が80円、アルバイト人件費が100円 変動費が330円となり変動比率が66%で限界利益が、500−330=170円 ということになりますね。
ここで限界利益を率にしてみます。 限界利益率は、1−変動比率で計算するとして、 34%が限界利益率になります。
これから損益分岐点売上高を計算するのですが、 その計算式が、 固定費÷限界利益率=損益分岐点売上高です。
ここの固定費が重要でして、最低限の生活するうえで必要な 経費(費用)をすべてこの固定費に組み込んでしまいます。 例えば、家賃が10万円、借入金の返済分が10万円、自分自身の給料として35万円、従業員の給料20万円 トータル75万円。 損益分岐点売上高は、固定費÷限界利益率ですから、 750,000円÷34%=2,2058,823円 となり、ラーメン店を開業して社員(奥さんなど)を20万円で一人雇い、自分自身の給料が40万円あって、 最低限の生活を営むためには、2,2058,823円の売り上げが必要だということになります。
200万円以上の売り上げは実際問題として、とてもハードルが高い数字です。 これでは毎日追われる生活になるのは目に見えています。
では、理想的な経営をするためにはどうしたらよいでしょうか? それは、”固定費を極力抑えること”これに尽きます。 仮に、借り入れ額を減らし(自己資金でまかなって)固定費である月々の返済額を3万円にして、 家賃が7万円の安いところに変えると 75万ー5万ー3万=65万 650000÷34%=1,911,764円 になり、だいぶ楽な気持ちになるのではないでしょうか。
要するに売り上げでな生活を考えた上で事業計画を立てるということは、 固定費を最大限減らす努力をするということです。 固定費を減らすということは、自己資金ですべて開業費用をまかなうことが 一番理想的であり、あまり背伸びをして借入金の額を増やすということは、 「後々の生活に支障をきたす可能性がある」ということを十分理解しなくては なりません。